トイプードル

【何種類知ってる?】トイプードルのミックス12種と飼う時のリスク

ドッグフード店長
ドッグフード店長
 こではトイプードルのミックス犬について、性格や特徴などをご紹介します。トイプードルのミックス犬に限らず、ミックス犬(デザイナードッグ)を選ぶリスクなどについてもまとめました。

トイプードルと別の犬種を交配することで、トイプードルには見えない一面が見えます。その容姿からついつい衝動的に飼いたくなってしまう気持ちも分かりますが、ぜひリスクについても知っておいてください。

性格については両親や環境によって大きく変わります。トイプードルの色だけでも性格は様々ですからね。その辺りも踏まえて読んで頂ければと思います。

トイプードルとチワワのミックス【チワプー】

性格 賢くしつけし易い・プードル寄り
特徴 目がクリクリ・カールした被毛・垂れ耳が多い
大きさ 25㎝程度
体重 3.0㎏以下

チワワは怖がりで神経質な子が多いんですが、チワプーの場合はトイプードル寄りで賢く飼い主に従順な子が多いようです。この辺りは両親の性格や育つ環境の方が影響は大きいでしょう。

チワワの大きな目を持ち、カールしたクルクルの毛を持った子が多いようです。耳はたれ耳が多いようですが、根本だけたっている「半立ち」やピンっと立った「立ち耳」の子もいるようです。

大きさはチワワよりも大きくなるようですが、トイプードルの中では小さめになる子が多いようです。トイプードルを飼いたいけど「小さいままで居て欲しい」という方にはおすすめの犬種です。

 

トイプードルとポメラニアンのミックス【ポメプー】

性格 人懐こい・甘えん坊
特徴 くせ毛
大きさ 25㎝程度
体重 2.5㎏前後

性格は個体によってトイプードル寄りとポメラニアン寄りに分かれることが多いようです。ポメラニアンは直毛でトイプードルはカールした毛をもっていることから、クルクルの子よりも「パーマをかけたくせっ毛」くらいな感じの子が多いようです。

耳も「立ち耳」の子や「垂れ耳」の子など様々ですが、全体的に見ると耳がピンッと立っている子は少なく、根本だけ立っていて半分は垂れている子や垂れ耳の子の割合が多いようです。

抜け毛についてはどちらの血を濃くひいているかによって、多い・少ないが分かれるようなので、子犬の時に生え変わってからでないと分かりません。

 

トイプードルとシー・ズーのミックス【シープー】

性格 明るく陽気・活発・人懐こい
特徴 マズルはシーズー・目はトイプー・垂れ耳
大きさ 30㎝程度
体重 5.0㎏程度

シープーはトイプードルとシーズーに共通して、人懐っこくて明るく元気な子が多いようです。マズルがボリュームのあるシーズーの特徴を受け継ぐ子が多いようです。目元はくりっとしたトイプードルの特徴を引いた子が多くみられます。

耳はどちらも垂れ耳なのでどの垂れ耳です。毛はカールしていますが、伸ばしてもシーズーのようなストレートにはならず、ウェーブしたようなくせ毛の子が多くみられます。どちらも抜け毛が少ない犬種なのでシープーも少ないです。

 

トイプードルとヨークシャーテリアのミックス【ヨープー】

性格 甘えん坊・活発で遊び好き
特徴 個体差がある
大きさ 25㎝程度
体重 3.0㎏程度

性格は甘えん坊で活発な子が多いです。ただ、ヨーキーのように頑固だったり気が強い面が見られる個体もいます。耳や毛のカール・マズルなど、特徴には個体によってかなり差が見られます。

立ち耳・垂れ耳・半垂れ・片耳だけ垂れてるなど、毛のカールもくせ毛くらいの子からクルクルの子までいます。この辺りは成犬になってみないとどちら寄りかの判断が難しい犬種と言えます。

「プーテリア」や「プーキー」の他、「ヨーキードゥードル」や「ヨーキープー」などとも呼ばれます。

 

トイプードルとマルチーズのミックス【マルプー】

性格 甘えん坊・社交的・賢い
特徴 垂れ耳・カールは緩め
大きさ 30㎝前後
体重 4.0㎏前後

性格的にはトイプードルとマルチーズの良い部分を引いた子が多い傾向にあります。ただ、マルチーズの血を濃くひいた子は頑固だったり気が強い子もいます。

耳は良親とも垂れているので、マルプーも完全に垂れています。マズルはどちらかに寄る子が多いです。毛色にもよりますが、茶系の色だとヨープーのようにも見えます。

「プーチーズ」と呼ばれることもあります。大きさ的にはトイプードルとマルチーズの中間くらいになる子が多いです。

 

トイプードルとミニチュアダックスフンドのミックス【ダップー】

性格 活発・好奇心旺盛・人懐こい
特徴 毛がカールした子が多い・垂れ耳・マズルは長め・胴長短足が多い
大きさ 25㎝程度
体重 4.5㎏程度

性格的には人懐こくて好奇心旺盛な子が多いです・身体的な特徴としては、被毛はカールした子が多いです。中にはダックスのように直毛に少しくせが入る子や、部分的に直毛の子もいます。

耳は垂れ耳で、マズル部分はダックスのように長い子が多いです。胴長&短足を受け継ぐ子が多く、体高は25㎝程度になりますが体重はトイプードルと比べるとやや重くなる傾向にあります。

あまり聞きなれませんが「プックス」やアメリカでは「ドキシープー」とも呼ばれています。

 

トイプードルとキャバリアのミックス【キャバプー】

性格 陽気・社交的
特徴 大きさや体型やキャバリア寄り・長い垂れ耳・くせ毛
大きさ 30㎝程度
体重 6.5㎏程度

良い意味でトイプードルとキャバリアの性格を持った子が多いです。中にはキャバリアのようにおっとりした子もいます。大きさや体つきはキャバリアに近い子が多いです。

毛はくせ毛程度の子やクルクルの子が多いですが、中にはキャバリアのように直毛の子もいます。耳は垂れ耳ですが、キャバリアのように気品がある長い耳の子が多いです。

「トイプードル」と「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」とのミックスです。「プーキャバ」と呼ぶ人もいます。トイプードルと比べるとやや大きいです。

 

トイプードルとペキニーズのミックス【ペキプー】

性格 甘えん坊・女王様気質
特徴 毛のカール以外はペキニーズ寄り
大きさ 25㎝程度
体重 4.5㎏前後

性格的には甘えん坊でおっとりしていますが、飼い主に依存することはなく適度な距離感を持っている子が多いです。見た目を一言で言うと、ペキニーズの毛をカールさせたような感じです。

ペキニーズのように鼻ペチャほどではありませんが、トイプードルと比べると鼻が短い個体が多いので涙やけや呼吸器系の病気に注意が必要です。毛はカールやくせ毛くらいの子が多いですが、中には直毛の子もいます。

体高はそれほど大きくなりませんが、ずんぐりむっくりした感じで体高の割に重い子が多いです。

 

トイプードルとアメリカンコッカースパニエルのミックス【コッカプー】

性格 甘えん坊・人懐こい・穏やか
特徴 カールした被毛・長い垂れ耳・抜け毛が少ない
大きさ 25~35㎝程度
体重 4.0~8.0㎏以下

穏やかで賢い子が多いです。人懐こさもあるので小さな子供がいる家庭でも仲良くなれます。被毛はカールやくせ毛の子が大半です。耳はコッカーのように大きく垂れた子が多いです。

見た目はトイプードルに似た子が多く、体の大きさも小さい子から大きい子まで様々です。この辺りはどちらの血を濃く引いているかで分かれそうです。どちらかというとトイプードルよりは大きくなる子が多いです。

トイプードルを飼う上で、あまり「小ささ」にこだわりが無い方におすすめのミックス犬と言えます。

 

トイプードルとミニチュアシュナウザーのミックス【シュナプー】

性格 社交的・人懐こい・遊び好き
特徴 シュナウザー寄りの外見が多い
大きさ 35㎝程度
体重 5.0㎏程度

ミニチュアシュナウザーはやや頑固な部分がありますが、トイプードルの陽気で人懐こい性格と相まって、付き合いやすい子が多いです。見た目はかなりシュナウザーよりになる子が多いです。

シュナウザーほどではないものの、マズル部分のボリュームや目の周りのボリュームなど、シュナウザー寄りの見た目の子が多いです。耳は垂れ耳で、カールやくせ毛の子が多いです。

「プーシュナ」やアメリカでは「シュヌードル」とも呼ばれます。アメリカではミックス犬の歴史が長く、シュヌードルの人気も高いそうです。

 

トイプードルとビションフリーゼのミックス【ビションプー】

性格 陽気・活発・社交的
特徴 幼い間はかなりトイプードル寄り・垂れ耳
大きさ 30㎝程度
体重 4.5㎏程度

トイプードルもビションフリーゼも陽気で社交的なので、フレンドリーで陽気な子が多いです。子供の相手も得意です。人間のことが好きで、飼い主に依存してしまうタイプの子が多いです。

見た目的にはトイプードル寄りの子が多いです。耳は垂れ耳ですが、幼い間は毛量も少ないのでやはりトイプードルの様に見える子が多いです。成長につれて毛量が増えてくる子もいますが、成犬になってみないとどちら寄りかの判断が難しいところです。

大きさ的にはトイプードルとしてはやや大きめくらいになる子が多いです。コートの違いについて調べてみたんですが、ミックスの場合はどちらになるのかはっきりと分かりませんでした。

 

トイプードルとラブラドールレトリバーのミックス【ラブラドゥードル】

性格 賢くしつけし易い・社交的
特徴 大きさは大小さまざま・カールした被毛
大きさ 35㎝程度
体重 10.0㎏程度

プードル種とラブラドールレトリバーを交配したミックスで、元は犬アレルギーがある視覚障碍者の為に、ラブラドールとスタンダードプードルのミックスを作出したのがラブラドゥードルの始まりです。

JKCでは非公認ですが、サイズもスタンダード・ミディアム・ミニチュアの3サイズあります。抜け毛が少ない盲導犬・使役犬として作出されましたが、抜け毛についてはやはり成犬になってみないとわかりません。

大きい子はスタンダードプードル程の大きさにもなるので、両親の大きさは確認しておいた方が良いでしょう。トイプードルというより、プードル種とラブラドールのミックスですが、「こんな子もいますよ」ということでご紹介しました。

 

トイプードルのミックス犬を選ぶリスク

トイプードルのミックスに限らず、純血種には無い表情や特徴が見れるミックス犬。外見も特徴もまさに「その子だけの特徴」となり、プレミア感があります。ただ、リスクも十分に考えられます。

衝動的に飼うことを決めると、後で病気が見つかり「こんなはずじゃ…」となることもあります。十分にリスクを承知した上で迎えましょう。

 

悪質ブリーダーによる近親交配のリスク

これはミックスに限った話ではありませんが、お金目当ての悪質ブリーダーが後を絶ちません。こういったブリーダーは、ろくに身動きも取れないようなケージに押し込んで、母体が回復する期間も与えずにどんどん子供を産ませたりします。

「親と子」など近い血統同士で交配を行うことで奇形や遺伝疾患を持った子が生まれる事もあります。奇形が分かれば実験施設などに売りますが、分からなければ市場に出荷することも多いです。

正直、素人の方が「別の純血種同士を交配したが、育てられないから里親を募集している」という子を迎えた方がよほど安心です。(そもそも交配する時点で、生まれてきた子の事を考えていないのも問題ですが…)

ただ、悪質ブリーダーが里親募集をしているケースもあります。里親として迎えるにしても、できるだけその方の家に行って現在の飼育状況などを確認して迎えることが大切です。

 

トイプードルのミックスは「抜け毛が少ないのか?」

トイプードルと別犬種と交配することで、「抜け毛が少なくなる」といった遺伝を引き継ぐ可能性があります。ただ、抜け毛に関しては子犬の内に生え変わるので、成犬になってみないと分かりません。

どうしても抜け毛が少ない子が欲しい場合は、トイプードルとヨーキーなど、抜け毛が少ない犬種同士のミックスを選ぶと良いでしょう。

 

成長するにつれて容姿がかなり変わる

迎える時(子犬)の時はとにかく可愛くてあまり気にならないんですが、そのまま大きくならないこともあります。成長するにつれてトイプードルかもう一方の犬種か、どちらかに寄ってくるケースも珍しくありません。

成長するにつれて「この子、本当にトイプーと〇〇の子なのかな?」と不安になる人も多いです。実際に違ったからといって愛情が薄れる訳ではないんですが、やはり「トイプー×〇〇」として迎えている以上、気になるのは仕方の無いことです。

犬種のDNA検査」も可能です。もし迎えた条件と違えばモヤモヤは解消できますし、販売していたペットショップに対して請求なども可能です。その為にも購入した時の書類(親の犬種などが書かれている)は保管しておきましょう。