ポメラニアン

ポメラニアンの子犬の月齢別体重推移と成犬の平均・標準体重の違い

ドッグフード店長
ドッグフード店長
ここではポメラニアンの体重について詳しくまとめました。生後2カ月から12カ月までの月齢毎の平均体重や、成犬時の平均体重など質問の多い順に紹介します。

その他に子犬の体重を使って成犬時の大きさを求める計算式や、ティーカップサイズの平均体重についてなど、ポメラニアンの体重について徹底的にまとめました。

【月齢毎】ポメラニアンの子犬の体重推移

月齢 平均体重(g)
2 786
3 1157
4 1768
5 2047
6 2358
7 2530
8 2600
9 2540
10 2570
11 2800
12 2722

上記はネット上のポメラニアンオーナーのブログを元に7頭の月齢毎の体重推移をまとめたものです。ペットショップもブリーダーも生後1カ月では販売できないので、2カ月からとなっています。

7頭の平均推移ですが、実際には12カ月の時点で最大4㎏の子と、最小1.7㎏の子がいました。データが少ないので一概には言えませんが、生後3カ月の辞典で1㎏を超える子は12カ月の時点で3㎏を超える傾向にありました。

上記が当サイトが独自に調べた結果です。空白部分はブログ内で見つからなかった為、空白としています。ポメラニアンのオーナーには「うちの子どこまで大きくなっちゃうの?」・「うちの子きゃしゃ過ぎるけど大丈夫かな?」という方が多いです。

JKCでは体重が1.8~2.3㎏という基準がありますが、ポメラニアンの原種はアイスランドでソリを引いていた大型犬種と言われています。1800年代後半から小型化され現在に至っているので、大きな子がいてもおかしくはありません。

 

ポメラニアンの成犬時の平均体重はどれくらい?

やはりポメラニアンオーナーのブログを元に、「生後12カ月以上・ポメラニアンである(MIXは除く)・血統書は確認できない」という条件で12頭の平均体重を求めた結果3.69㎏になりました。

最大6.5㎏、最小は1.7㎏の子がいました。ポメラニアンを飼う方は、「小さい子がカワイイ」という意識が強い傾向にあります。ですが、JKCの基準はあくまでショー向けの基準です。

そして、先にも説明した通りポメラニアンのルーツは大型種と考えられています。なので「2.3㎏以上はポメラニアンではない」ということではありません。2~4㎏に収まる子が多いかったです。

参考までに12頭の体重をまとめると「1.7㎏」・「2.1㎏」・「2.41㎏」・「2.7㎏」・「3㎏」・「3.3kg」・「3.4kg」・「4kg」・「4.2kg」・「5.4kg」・「5.6kg」・「6.5kg」です。

 

ポメラニアンの「子犬の体重」を元に「成犬時の予想体重」を求める方法

  • 生後2カ月時の体重×3倍
  • 生後3カ月時の体重×2倍

ポメラニアンを迎えた方で多い相談が、「うちの子このままいくと、どこまで大きくなるんでしょう?」といった内容です。これには骨の太さや足の長さなどを見る方法もありますが、簡単な方法としては上記の計算式があります。

ただ、これを先程の「ポメラニアンの体重推移」に当てはめると2カの平均体重(786)×3=2,358g、3カ月の平均体重(1157)×2=2,314gとなり、12カ月の平均体重(2,722g)を下回ってしまいます。

中には月齢毎の体重にぴったり当てはまる子もいるので、ポメラニアンの子犬を飼い始めた方で、成犬時の体重が気になる方は参考にしてみて下さい。

 

【極小・ティーカップサイズ】のポメラニアンの平均体重は?

「ティーカップポメラニアン」や「極小ポメラニアン」は、正式に登録された犬種ではないので、体重や体高にはっきりとした基準がある訳ではありません。アメリカでは2.25㎏、日本では1.8~2.0㎏で体高20㎝未満をティーカップや極小として呼ぶ傾向にあります。

平均体重は分かりません。というのも、そもそも極小やティーカップとして販売されている子が少ない事や、「極小・ティーカップと書かれていた子を迎えたのに大人になったら〇㎏(大きく)になった」という内容が多い為です。

 

【値段と体重が比例する!?】デカポメになる理由とは?

左はドッグショーや品評会に向けて作出するブリーダーです。両親がどちらも基準内に収まったポメラニアンを交配します。ですが小さい母犬だと1度に出産する頭数も1~2頭と少ないので、販売価格が高くなります。また、出産の母体へのダメージも大きくなります。

右側は「繁殖屋」や「悪質ブリーダー」と呼ばれるたぐいです。中にはオス犬も基準より大きな犬を使う繁殖屋がいます。母犬が大きいと、一度に出産する頭数も増えるので1頭ずつが安く販売できますし、母体へのダメージも少なく済みます。

その為、出産が終わってすぐに繁殖をさせるケースもあります。親犬が大きい子は、成長すると大きくなる傾向が強いです。悪質ブリーダーは大きな母犬を使うことに対して「母犬への負担が少なく、丈夫な子が生まれる」と理由付けしている輩もいます。

「値段の高いポメラニアンが良い」とは言いませんが、値段が安い子は上記のようなケースもあります。その為、「値段が安い子は大きくなる可能性が高い」ということを覚えておいてください。

 

ポメラニアンに標準体重・適正体重ってあるの?

団体名 基準体重
JKC(ジャパン・ケネル・クラブ) 理想体重:1.8~2.3㎏
AKC(アメリカン・ケネル・クラブ) 標準体重:1.3~3.1㎏

理想体重:1.8~2.7㎏

KC(ケネル・クラブ) オス:1.8~2㎏

メス:2~2.5㎏

言葉の意味的に難しいところではあるんですが、「標準=一般的な」という意味でいくと、先に紹介した2~4㎏が標準体重と言えます。「適正=適当または正当」という意味では、判断基準が必要になります。

なので、ショーに出るならJKCが基準となりますし、ペットとしてならBCS(ボディ・コンディション・スコア)が基準になります。標準体重からも分かるように、ポメラニアンは体重にバラつきがあります。

これは、ポメラニアン誕生までのルーツをたどると当然のことです。一般の方がペットとして飼うのであれば、「適正体重か」よりも「BCSを元に肥満体型か適正体型か」を見てあげた方が良いです。

ポメラニアンはショーの最中に関節がズレて、危険する子が出るほど骨や関節の病気が多い犬種です。また、一頭ずつ骨の太さや足の長さも異なります。なので、肥満や痩せすぎを防ぐ為には「体重」よりも「肉付き」など指標としたBCSでの判断がおすすめです。

とはいってもポメラニアンの毛が伸びた状態で、素人がBCSの判断をするのは少し難しいです。ワクチンや定期健診の時に、かかりつけの獣医にBCSの見方を教えて貰うと良いでしょう。

 

まとめ

ここではポメラニアンの体重について、色々な観点からまとめました。特に質問の多かった「子犬の月齢毎の耐重推移」と「平均体重」は少ないデータを元にしていますが、面白い内容になったと思います。

どちらもネット上ではあまり見かけない情報で、ポメラニアンの子犬を飼い始めた人の多くが知りたい内容だと思います。ポメラニアンオーナーの参考になれば幸いです。