トイプードル

性格は悪い?トイプードルの一般的な性格の特徴や毛色での違いを解説

ドッグフード店長
ドッグフード店長
「トイプードルならレッドやブラウンなど、茶色系が可愛いけど色によって飼いやすさとかって変わるのかな?」トイプードルを飼いたい方の中にはこんな悩みを持っている方もいます。

ここではトイプードルの毛色による性格の違いについてまとめました。歴史が浅い色は性格も個体差が出ますが、ブラックやホワイトのように歴史がある色は性格も安定しています。トイプードルを迎える予定の方・既にトイプードルと暮らしている方は参考にしてみて下さい。

一般的なトイプードルの性格

  • 賢い(小型犬の中では1番)
  • 人懐こい
  • 飼い主に従順
  • 社交的
  • 好奇心旺盛
  • 活発
  • 温厚

トイプードルの性格はとにかく社交的で活発、見た目はとても可愛いのに頭が良いです。小型犬の中では最も賢いと言われていて、全犬種の中でもボーダーコリーに次ぐ賢さと言われています。

その賢さから、古くからサーカスなどでも活躍していました。また社交性が高いので、子供がいる家庭でも飼いやすく、多頭飼いされている子も多いです。一般的にはしつけし易い犬種として紹介されています。

毛色によって性格が異なるので、しつけの際に性格が邪魔になって難易度が変わります。性格はあくまで傾向なので、全ての子に当てはまる訳ではありません。基本的に頭の良い犬種なので、しつけに関しては飼い主のスキルの方が重要になります。

 

毛色によるトイプードルの性格の違い

トイプードルの毛色はこの記事を書いている時点で14色の認定色があります。ここでは原種のホワイト・ブラック・ブラウンの他に人気が高いレッド・シルバー・アプリコット・クリームの性格をご紹介します。

 

レッド(明るめの茶色)

  • 人懐こい
  • 明るくて元気
  • 落ち着きがない
  • アプリコットと比べるとレッドの方が活発な子が多い

現在最も人気が高いとされるレッドですが、認定されてからの歴史が浅くて性格は個体差が出やすいと言われています。人懐こくて甘えん坊で落ち着きが無い子が多いです。良い意味でも悪い意味でも「目が離せない子」といったタイプです。

「レッドとアプリコットの性格は似ている」と言われることが多いですが、どちらかと言うとレッドの方が活発で元気な子が多いです。

 

ブラウン(茶色)

  • のんびり屋(マイペース)
  • 飼い主に対して従順(他人にはやや警戒心あり)
  • 自立心が強い
  • 明るい
  • 協調性が低い

ブラウンはブラック・ホワイトに次ぐ原種色の為、遺伝子的にも安定しているので正確も似たタイプの子が多いです。飼い主に対しては従順ですが、知らない人や来客にはやや警戒心を抱く子が多いです。

飼い主に対しては甘えん坊な面を見せますが、自立心が強く飼い主に依存し過ぎない子が多いです。自分の都合で動くわがままなタイプの子が多いので、協調性が低い傾向にあります。しつけはホワイトやブラックと比べると難しいと感じる子が多いかもしれません。

 

ブラック(黒)

  • 飼い主に従順
  • 賢い
  • 気分屋
  • 大人しい
  • 他の色と比べると一人でいるのが好き

ブラックも原種なので性格が似たタイプの子が多いです。特に飼い主に対して従順で賢く、しつけもしやすい子が多いです。その為、「トイプードルの中で最も飼いやすい」とも言われていているので、初めて犬を飼う人におすすめの性格です。

また、性格とは関係ありませんが他の色に比べて運動能力が高いのも特徴です。黒と聞くと面白みが無く感じるかもしれませんが、黒の中にも濃い子や薄い子がいて結構個性があります。あまり色に関心が無い方は検討してみてはどうでしょうか。

 

シルバー(灰色)

  • 甘えん坊
  • 活発(シャイな面もある)
  • 落ち着いている
  • 自立心が強い
  • 女王様気質が多い

シルバーも歴史が浅く、性格は個体差が大きいです。飼い主に対しては甘えん坊な子が多く、活発なんですが恥ずかしがり屋な面もあります。落ち着いた子が多く、高飛車な子が多い傾向にあります。

女王様気質の子が多いので協調性が低いように感じますが、飼い主に対しては従順で甘えん坊な子が多いです。なのでトイプードルの中ではしつけし易い毛色と言えます。

 

ホワイト(白)

  • 飼い主に対して従順
  • 甘えん坊
  • 賢い
  • 協調性がある
  • 慎重
  • 明るい

ホワイトも原種なので性格が安定して似たタイプの子が多いです。飼い主に対して忠誠心が高く、協調性も高い子が多いです。慎重な面もあるので初対面だとやや警戒する場面もあるようです。

ただ、犬・人に対して協調性が高く、甘えん坊な子が多いので構ってあげる時間をたくさんとれる人におすすめの性格です。白は汚れも目立つので本当にトイプードルが好きで手をかけてあげたい人におすすめです。

 

アプリコット

  • 飼い主に対して反発することも
  • 繊細
  • 活発
  • 神経質
  • 臆病(吠えることも)

比較的新しい毛色で、性格が安定せず個体差が大きいです。少し気難しい性格の子が多く、活発なのに繊細な面がある子が多い傾向にあります。臆病な子が多いので、人も犬も初対面だと怖がって吠えて威嚇してしまうこともあるかもしれません。

「レッドとアプリコットの性格は似ている」と言われることが多いです。どちらかと言うとアプリコットの方が自由気まま・わがままなタイプが多い傾向にあります。

 

クリーム

  • 変わったのんびり屋タイプ
  • 飼い主に従順
  • 天然
  • わがまま

ホワイトから生まれたカラーで、歴史が浅く個体差が大きい色です。ただ、ホワイトのように飼い主に対しては従順な子が多いです。かなり変わったタイプのマイペースで、理解できないわがままに困る場面も出るかもしれません。

 

トイプードルのオス・メスによる性格の違い

トイプードルのオスに多い性格 トイプードルのメスに多い性格
  • 活発
  • べったりな甘えん坊
  • 明るい
  • 好奇心旺盛
  • 気性が荒い
  • 飼い主に従順
  • 喧嘩が少ない
  • 穏やか
  • 自立心が強い

トイプードルに限った話しではありませんが、オスは飼い主に対してとにかく全力で甘えてきます。対してメスは女王様体質というか、甘えたい時は甘えてきますが常にべったりという訳ではなく、満足したら一人になるという事も珍しくありません。

この辺りは人間の子供と似ているかもしれませんね、やはり子供を産んで子育てをする分、メスの方が自立心が強く、オスと比べると大人な性格と言えます。また、性格的に大人になるのが早いです。

 

トイプードルはタイプによっても性格が変わる?

トイプードルには以下の3つのタイプがあります。各タイプの性格の違いを調べてみたんですが、参考になりそうな資料は見つかりませんでした。ここではそれぞれの特徴タイプ別にご紹介します。

トイプードルの購入時に、「〇〇タイプが欲しい」と思って理想の体型の子を迎えても、その後の成長によって体型が変わることもあります。

体型は遺伝的要素が大きいので、理想の体型があるならペットショップよりもブリーダーから両親の体型などを確認して迎えるのが良いでしょう。

 

ドワーフタイプ(足が短くて胴が長い)

最近最も人気が高いタイプです。胴が長く短足で、鼻(マズル)も短く全体的に丸っこいぬいぐるみのように見えます。テディベアカットが良く似合うということで人気が高いんですが、ドッグショーでは標準から遠いということでネガティブな扱いを受けます。

人気が高く売れやすいので、悪質ブリーダーが奇形同士を交配し、無理やり小さい子を生み出しているケースもあります。見た目だけでなく、同年代の子と骨の太さなども比べて選ぶようにしましょう。

悪質ブリーダーによっては、トイプードル以外の犬種と掛け合わせて、強引にドワーフタイプを生み出していることもあります。性格に差が出ると思ったんですがそういった資料が見つからず残念です。

 

ハイオンタイプ(胴よりも足が長い)

最近のドッグショーに出るトイプードルは、胴体よりも足が長いハイオンタイプが最も多いと言われています。スラっとしたモデル体型で、古くからあるプードルカットが似合う体型をしています。

逆にテディベアカットはアンバランスな印象になり、あまりに合いません。個人的にはスラっとして気品を感じるシルバーやブラックのトイプードルに似合う体型だと思っています。

 

スクエアタイプ(足の長さと胴の長さが1:1)

もともとトイプードルのスタンダード(理想)とされるのがスクエアタイプです。横から見た時に正方形に見えることからこの呼び名が付いています。ドッグショーでも理想とされる体型ですが、トイプードルでは少ないタイプでもあります。

バランスが良いのでどんなカットもよく似合うのが特徴です。ただ、ドッグショーでもバランスの取れたスクエアタイプの子は少なく、希少なタイプと言えます。

 

トイプードルの性格は避妊・去勢手術で変わる?

トイプードルに限った話ではありませんが、犬は避妊・去勢手術を行うと性格が変わるという人もいます。ただ、「性格が変わる」というよりも「問題行動が減る」という方が正解です。

オスの攻撃行動が62%、マウンティングが80%減少したというデータもあります。ただし、去勢手術後に飼い主に対する攻撃性が上がったというデータもあるので一概に〇〇とは言えません。

問題行動の減少や性欲に対するストレスの緩和といったデータはある反面、性格の変化に関するデータは見つかりませんでした。去勢・避妊にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、飼い主もそれらを把握したうえで手術に臨みましょう。