トイプードル

トイプードルの値段・価格相場はいくら?毛色以外の安い条件とは?

ドッグフード店長
ドッグフード店長
トイプードルの購入を考えている人が最も気になるのが「トイプードルの値段や価格相場」じゃないでしょうか?できれば購入価格を安く抑えたいけど、買った後で病気が出てきたら困る…。という方が多いように感じます。

どこ(ペットショップかブリーダー)から・月齢・性別・地域など、購入する条件によって値段はピンキリです。ここではあなたがトイプードルの子犬選びに失敗しな為に、トイプードルの値段や価格相場、値段が変わる条件などをまとめました。

この記事を参考にしながら極端に安い子を選ばずに、ある程度の相場価格で迎えいれれば、購入後に「こんなはずじゃなかったのに…」とがっかりする確率をグッと下げられます。

トイプードルの値段・価格相場はいくらくらい?

20~30万円くらいが相場になります。ただし、値段は購入する場所(ペットショップかブリーダー)や購入するタイミング(月齢やテレビで取り上げられた後)によって大きく異なります。

特に最近はトイプードルの中でも小さな「ティーカッププードル」や「タイニー(小さい)プードル」などと名前を付けてテレビで取り上げられるのを見ます。ですが、これらの名前は血統として認められていません。

あくまでトイプードルのブリード中にたまたま生まれた小さなサイズのトイプードルだということを覚えておいて下さい。「血統書もトイプードル」になります。たまたま生まれた小さい子なら問題はありません。

ですが、トイプードルは人気の高い犬種ということもあり、お金目当てのブリーダーが後を絶ちません。「小さい方が売れ易い」ので生後間もない子にミルクやご飯を与えずに、強制的に小さい状態(栄養失調)にして出荷するなんてことも聞きます。

トイプードルはもともと骨折や関節炎が多いんですが、成長期の大切な時期に栄養不足になった子は骨の密度が低く、より骨や関節のトラブルが多くなります。確かに小さい子は可愛く見えますが、裏にはこういった事情もあるので注意が必要です。

 

トイプードルの値段や価格は毛色・カラーによって変わる?

人気や希少な毛色・カラーだと最大5万円くらい値段が上がることもあります。レッド・ブラック・ホワイト・シルバー・ブラウンなどが人気・希少なカラーになります。

ただ、毛色は値段が変わる条件の一つでしかありません。トイプードルの値段が変わる条件は、毛色以外にも次に紹介するようなものがあります。

 

値段が安いトイプードルの7つの条件・違いは?

相場や平均価格から極端に安い子は素人では分かり難い病気を持っていて、短命だったり治療費がかかったりする子もいます。必ずお店の人に理由を聞きましょう。ブリーダーから迎えるなら安い理由をブリーダーに確認しましょう。

基本的に気を付けたいのは「病気」で、他の条件については愛嬌というかその子の特徴です。将来繁殖する予定であれば好ましくはありませんが、ペットとして飼い続けるのであれば何ら問題ありません。

 

血統

ペットショップによっては、トイプードルと別の犬種を交配したミックス犬を販売している(例:〇〇プーなど)ところも珍しくありません。この場合、血統書は無く「トイプードルとは呼べない」ので注意しましょう。

他の犬種と掛け合わせることでトイプードルに多い遺伝疾患などが出にくくなるというメリットがあります。ただ、他の犬種の血もひいているので、成長していく中でトイプードルの見た目からは離れていきます。

 

見た目や容姿

毛量(少ない)・顔の形(鼻が長い)などが理由で安くなっている子もいます。ドッグショーでは「トイプードルの顔の形はこうあるべき!」という基準があります。ドッグショーに出しているブリーダーの場合、基準に近い子の値段を高く設定します。

ですが、これはあなたが将来その子を繁殖・ブリードしないのであれば関係のないことです。毛量が多い方がカットのバリエーションが増えるので、トイプードルにお洒落をさせたい人にとっては高くても売れるという理由です。

なので、他のトイプードルとは差をつけてお洒落なカットをさせたい!などの理由が無ければ、毛量が少なくて安い子を選べば良いです。毛量も鼻の長さも病気ではないので繁殖をしないのであれば、気にするポイントではありません。

 

ミスカラー

ドッグショーではトイプードルは基本的に単色が理想とされています。なので体の一部に別の色が混ざっていたり鼻周りの色が薄かったりする子は安くなる傾向にあります。ミスカラーでも血統書は発行されます。(カラーの部分に特殊な記載がされるだけ)

ただ、カラーの入り具合によっては凄く可愛く見える子もいます。ペットショップはミスカラーを敢えて可愛いからという理由で、値段を下げない・逆に値段を上げるようなところもあります。

 

病気を持っている

噛み合わせ(アンダーまたはオーバーショット)や臍ヘルニア(でべそ)を持っている子も値段が安くなります。その「度合い」や「将来的に手術が必要かどうか?」で値段の下げ幅が変わります。

ショップによっては獣医の簡易診断書などを用意しているところもあるので確認すると良いでしょう。上記以外にもパテラ(膝蓋骨脱臼)など色々な先天疾患を持っているケースがあります。

ペットショップでもブリーダーでも、基本的に購入前は獣医師の健康診断を受けさせてくれます。ショップの場合は、引き渡し後の保証などを含めたパックプランを用意しているところもあります。

 

性別

ペットショップから購入するのか、ブリーダーから迎えるのかでも多少変わりますがオスの方が安い3~10万円ほど安くなるケースがあります。これはメスの方が飼いやすい・サイズが小さいなどの理由からです。

これは小型サイズが売りのトイプードルならではかもしれませんね。逆に50㎏を超えるような大型犬はメスよりも大きくなり易いオスの方が人気が高く、値段も高くなる傾向にあります。

 

サイズが大きい(大きくなる予定)

両親がどちらも4㎏以上で、恐らく生まれてきた子もトイサイズ(4㎏以下)以上に大きくなってしまう場合は、値段が安く設定されています。傾向として20万円以下の子は大きくなり易いです。

ただ、両親がそれぞれ3㎏程度の間に生まれた子が4㎏以上に育ってしまうこともあります。逆に大きくなると思っていたのに成犬になっても3㎏ほどという子もいます。ある程度は血統から予想ができますが、実際に育ってみないと分からない部分でもあります。

 

生後時間が経って成長している

一般的にペットショップでは「生後2カ月頃が最も高値」を付けます。この頃はまだ本当に小さくてお店としても売りやすい時期だからです。逆に生後3カ月を過ぎた頃からは値段を下げていく傾向にあります。

これは3カ月を過ぎるとだんだんと大きくなってしまいます。「赤ちゃんの小さい時を一緒に過ごせない」ということで買い手が付き難いので大きくなるほど値段が下がります。ただ、これも市場の動向やその店舗の状況によって異なります。

 

値段が高いトイプードルの違いは?

逆にトイプードルの値段が上がってしまう理由にはどんなものがあるでしょうか。基本的には「安くなる理由の逆」です。ただ、「トイプードルを飼いたい人(繁殖を考えていない人)」にとってはあまり関係のない理由も含まれているので参考程度に読んでみて下さい。

血統

両親ともにドッグショーでチャンピオンを取っていると、その子犬は50万にも100万にもなります。見た目も本当に可愛い子が多いですが、将来繁殖を考えていないのであれば、ここにお金をかけるのは意味がありません。

ドッグショーは後世に純血種を残すことを目的に行われています。血統書もその子の血筋を表す家系図のようなものです。なので優れた血統(トイプードルとして理想の形・血筋)が良いと判断され、値段も高くなります。

血統が良くても病気や見た目が悪ければ値段が下がることもあります。素人の繁殖・ブリードはおすすめ出来ません。ブリーダーや繁殖を考えている一部の人にはそれだけの価値があるものです。

 

性別

将来、子犬を生むことができるという理由から、メスを手元に残しておきたいと思うブリーダーが多いようです。また、オスは成長するにつれて足を上げてのおしっこやマーキングなど、室内飼いする時にデメリットも出てきます。

この辺りはしつけも可能ですが、性格的にも大人しい子が多いメスの方が飼い主側にも好まれるようです。つまりメスの方が需要が多いので値段が上がりやすい傾向にあります。

 

見た目

カラーや手足の長さなどのバランス、頭の形などポイントは様々ですが、「誰が見ても可愛い!」と思うような整った子は値段が高くなります。これに関しては血統の次に値段を大きく左右する要因と見ても良いでしょう。

特に最近は鼻(マズル)が短く童顔に見える子が値段が高い傾向にあります。ただ、鼻が短いと歯並びが悪くなり易かったり、涙やけをおこし易いといった傾向も強くなります。スタンダードプードルを見て分かるように、トイプードルも鼻が長いのが標準です。

せっかくお金を出して迎え入れるので、「こっちを選ぶべきです!」とは言いません。やはり自分の好みに合った子の方が愛情も沸きますからね。ただ、「少しリスクもある」ということは頭の片隅に置いておくと良いでしょう。

 

大きさ

最近は「タイニー」や「ティーカップ」など、成犬時にトイサイズよりも小さくなりそうな子の値段が高くなる傾向にあります。成犬時の大きさが3㎏以下でタイニー、2㎏以下をティーカップなど、独自に規格を作っているブリーダーもいます。

ですが、忘れてはいけないのがJKCなどにこれらの犬種は登録されていないということです。血統書には「トイプードル」と書かれます。日本のテレビ番組が良くないんですが、「小さい=可愛い」という風潮があり、トイプードルは小さい子が高く売れる傾向にあります。

ですが、「タイニー」や「ティーカップ」というサイズはトイプードルを繁殖していく中で生まれた小さな子のことです。ただでさえ骨が細くて骨折や関節疾患が多いトイプードル、その中でも小柄なサイズがどうなるかはお分かり頂けるはずです。

また、購入する時に血統や手足の大きさから「タイニー」や「ティーカップ」と紹介されても、いざ成長したら「トイプードル(4㎏以上)よりも大きくなった」なんてことも良くあります。

 

トイプードルはどこで買うのが良いの?値段に差はある?

  • ブリーダー(20~30万円)
  • ペットショップ(10~30万円)
  • 里親募集(ほぼタダ)

トイプードルを飼いたいと思った時、購入方法は主に上記3つがあります。下から順番に安く買える傾向にあります。里親募集はワクチン代などを負担することがありますが、トイプードルの生体代はかかりません。

ブリーダーから購入するのが最も信頼できます。ですが、ここまでまとめたように金儲け主義のブリーダーもいます。反対に儲けを考えず、トイプードルの良さを広めようと繁殖している優良ブリーダーがいるのも事実です。

ドッグカフェなどでトイプードルの飼い主さんから情報を聞いてみるのも良いでしょう。また、ネットの掲示板などで気になるブリーダーの口コミなどを調べてみるのもおすすめです。

ペットショップで購入する際は、できるだけその子の「疾患の有無」や「親の状態」・「繁殖者の情報」について詳しく説明できるショップが良いです。中には悪質ブリーダーから安く購入しているショップもある為です。