ここでは、チワワが震える本当の理由を「危険な場合」と「様子見で良い場合」の2パターンに分けてご紹介しています。
特に、危険な場合は、すぐに対処が必要な場合もあり、このページではその対策方法まで詳しく解説しています。
かわいい愛犬のためにも是非チェックしてみてくださいね。
目次
そもそもチワワの震える理由には「様子見で良い場合」と「危険な場合」の2つがある
チワワは他の犬種と比べると震えやすい犬種です。犬が震える原因はいくつか考えられますが、チワワの場合は被毛の長さに限らず、他の犬種と比べると「寒さに弱い」というのが挙げられます。
それと、他の犬種でも見られる「興奮や恐怖心」と「老化」ですね。冷たい空気は下に集まるので、夏場でもエアコンの効いた部屋だとブルブルしちゃうのがチワワです。
直接命に係わることはありませんが、「震える=体温を上げようとしている」ので、体力を消耗します。なので対策をしてあげた方が良いですね。このように、「対策をして様子を見て良い」時と、病院で検査した方が良い「危険な場合」があります。
室温や震える前後に何があったか、震える他に目につく症状は出ていないか?など、それぞれの状況に応じて必要な対策をまとめたので参考にして下さい。
様子見で大丈夫なチワワの震えの理由3選
チワワが震える理由 | チェック項目 |
---|---|
寒さ | 室温・寒さ対策 |
恐怖心・興奮・緊張 | 前後の状況 |
高齢 | 立つ・歩くなどの行動が遅い |
ここからは危険性が低く、様子見や対策をしてあげれば大丈夫なチワワの震えについてまとめました。チワワは良く震えますが、以下の理由によるものが多いです。対策をして収まるようなら様子を見ても良いでしょう。
チワワが震えているのを見かけたら、まずは部屋の温度や、直前にストレスになるようなことが無かったか思い返してみましょう。あなたに怒られた・散歩で別の犬と吠え合いになったなどの後に震えることも少なくありません。
寒さ
チワワはロングコートの方が寒さに強いと言われますが、他の犬種と比べればロングコートであっても寒さに弱いです。全身を小刻みに揺らすことで、体温を上げている状態です。人間も寒さで震えることがありますが、あれと同じです。
夏場であってもチワワは普通に震えます。エアコンなどの冷気は下に溜まる為、超小型のチワワは夏場であっても人以上に寒さを感じています。服を着せたり、扇風機などで室内の空気が循環するように調整してあげましょう。
スムースコートの子は特に寒さを感じやすいので、夏場であってもエアコンが効いた室内のでは服を着せた方が良いです。ただ、ロング・スムース共に暑さにも弱いので外へ散歩に行く際は、服を脱がせ木陰などで豆に休憩をしてあげましょう。
服を着せたり、ペット用のホットカーペット・室内の温度を調整など、寒さ対策をして震えが収まればとりあえずは様子を見て大丈夫です。冷えが原因で低血糖症になることもあるので温度管理は常に心掛けてあげましょう。
恐怖心・興奮・緊張
チワワは今でもペットショップに行けば「散歩がいらない超小型犬」として売られています。この誤った情報がチワワの社会化を絶ってしまい、結果としてただでさえ気が強いのに、他の犬に対して異常なまでに興奮・威嚇するチワワに育ててしまいます。
社会性が最も身に着くのは生後3カ月頃までです。この時期を過ぎてしまっている場合、散歩やドッグカフェに連れていく時注意が必要です。はじめての刺激(犬や外の世界)が強すぎるので、最初は散歩も庭だけから始めるなど、気づかいが必要です。
いきなりドッグカフェはストレスになるので、まずは散歩で外には自分以外の犬がたくさんいることや、あいさつ(お尻の臭いを嗅ぐ)ができるようになってからにしましょう。雷や車の排気音など、全てがストレスになります。
それでも、チワワは探求心が強いので室内に閉じ込めておくよりは、散歩に連れ出した方がストレス解消になります。とにかく常に「少しずつ」という配慮を持ってあげて下さい。また、恐怖や興奮によって震えている時は「大丈夫だよ」などの声をかけながら撫でてあげましょう。
特に病院の待合室では、チワワに限らず病室から聞こえてくる悲鳴から、恐怖なのか緊張なのか震えている子も少なくありません。
高齢
高齢になるとどの犬種でも足ったり座ったりするのが遅くなりますし、筋力の衰えによって立つことすら耐えられずにプルプルと震えるようになります。特に筋骨格がキャシャなチワワは他の超小型犬種よりも早い時期に見られます。
こればかりは仕方のないことです。少しずつ立てなくなったり、トイレの失敗も出てくるかもしれません。オムツや介護用品などもあるので、かかりつけの獣医に相談してみましょう。
【ケガ・病気】チワワの危険な震えのサイン
- 元気がない
- 食欲不振
- 普段は見ない姿勢をしている
- 同じ場所でぐるぐる回っている
- 呼吸が浅く早い
- その場でトイレをしてしまう
- 高い声でクンクン鳴く
- 触られるのを嫌がる
震え以外に上記のような仕草や行動が見られる場合、痛みや不調を抱えている可能性があります。できれば早めに病院で診て貰いましょう。以降で考えられる理由(病気)、他の症状などもまとめたので参考にしてみて下さい。
上記の画像は伸びをしている画像ですが、痛みや不調を抱えた子は、上記の画像のような姿勢で尻尾が垂れ、頭も下を向いた「お祈り姿勢」のまま長時間いることがあります。
【ケガ・病気】チワワが震える危険な理由6選
チワワが震える危険な理由 | チェック項目 |
---|---|
低血糖症 | 興奮・冷え・空腹時間など |
水頭症 | 頭部に不自然な膨らみがないか |
てんかん | 一時的な激しい硬直・けいれん |
ジステンパー | 震えの数日前に風邪のような症状 |
破傷風 | 痙攣の2週間以内に傷・ケガの有無 |
尿毒症 | 下痢や嘔吐の有無 |
ここからはケガや病気による、チワワの危険な震えについて、考えられる6つの理由をまとめました。それぞれ震え以外にけいれんなどの特徴的な症状が見られます。
ここでまとめた内容は、あなたがどの病気かを判断する為の内容ではありません。震え以外に以下で紹介するような症状が見られる場合、命に係わることもあります。大事をとって診察を受けましょう。
低血糖症
- ぐったりする
- けいれん
- 失神
- 下半身が動かなくなる
血糖値が下がることによって上記のような症状が起きます。チワワは1回の食事量が少なく、お腹が減りやすいので低血糖を起こし易い犬種です。興奮や激しい運動によっても起こりやすい病気です。
意識が無い場合は直ぐに病院に電話し、救急処置方法の指示を貰い速やかに病院へ連れていきましょう、基本的には空腹時間を短くする(小まめに食事を与える)ことで防げる病気です。
ですが、内蔵障害などが原因で低血糖を起こすこともあるので、上記のような症状が見られる場合はかかりつけの病院で検査を受けましょう。
水頭症
- 頭部の膨らみ
- 頭頂部の骨がくっついていない(触ると柔らかい部分がある)
- 異常な食欲
- 異常な攻撃性
- 常に寝ている
- 視力が悪く物にぶつかる
- てんかん発作
- ぼーっとしていることが多い
- 元気がない
- 歩き方が不自然
水頭症はチワワに多い病気で、生後3カ月頃から上記のような神経症状が見られるようになります。先天的な発症が多く、予防が難しいです。治療も各症状を抑えるものがメインで、完全に治すのは困難です。早期発見・治療を心がけましょう。
てんかん
- てんかん発作
- 大量のよだれ
- 失禁
- 手足の硬直
- 泡を吹く
- けいれん
水頭症などが原因となる場合と、検査をしても原因が分からない場合があります。原因がわかる場合は、そちらの治療を行います。原因不明の場合は、発作を抑える薬を飲み続ける必要があります。
発作前に甘えてくる・水を欲しがる・徘徊するなどの症状が見られる子もいます。また、発作後は何も無かったかのようにケロっとしているのもてんかん発作の子に多いです。発作の度合いによっては命に係わることもあるので一度病院で診て貰いましょう。
ジステンパー
- 発熱
- 咳
- 食欲不振
- 元気がない
- 結膜炎や角膜炎
- 目やに
- 嘔吐
- 腹痛
- 下痢
- 血便
- せき
- くしゃみ
- 呼吸が荒い
- 鼻の乾燥
- 全身の部分的な痙攣(ピクピク)
- 下半身の麻痺
- てんかんのような発作
最初は風邪のような症状から少しずつ悪化していき、痙攣や発作を起こします。原因はウイルス感染で、感染した犬のくしゃみや、感染した犬を触った人間による間接的な感染などがあります。
ジステンパーに治療法はないので、定期的なワクチン接種が必要です。かかりつけの獣医とワクチンのスケジュールを相談し、適切に行って下さい。
破傷風
- 全身の硬直や痙攣
- 呼吸困難
傷口から破傷風菌に感染すると起こります。人も感染しますが、「犬同士」や「犬から人」に感染することはありません。犬が感染すると瞼や口・首・手足など至る箇所にけいれんや硬直が起きます。
破傷風菌がいない土壌は無いので、犬が傷をおったら洗浄し清潔にします。傷の深さによっては病院で消毒をして貰いましょう。処置が遅れると命に係わることもあるので、硬直や痙攣などの症状が見られたら早めに受診してください。
尿毒症
- 食欲不振
- 下痢
- 体重減少
- 元気がない
- 疲れやすい
- 嘔吐
- 手足のむくみ
尿毒症は腎機能が低下し、血中の老廃物を十分に排出できなくなり、上記のような症状が起きます。基本的には人工透析や輸血など症状を軽くする為の治療を行います。腎不全が進んと尿毒症となる為、腎不全を早期発見・治療することが予防法になります。