柴犬

【初心者必見!】室内・屋外での柴犬の飼い方や散歩・しつけの基本

ドッグフード店長
ドッグフード店長
ここでは柴犬の飼い方についてまとめました。柴犬は頑固な部分を持っているので、しつけや飼い方には少しコツが必要です。

ここでは犬を初めて飼う初心者の方でも、柴犬を上手に飼えるように、室内飼い・外飼いや留守番・トイレなどについて詳しくまとめました。

柴犬の子犬を迎えたら唯一守らなければいけないこと

柴犬に限った話ではありませんが、2~3日はそっとしておいてあげましょう。子犬を迎えると、つい嬉しくて抱っこしたり撫でたりしたくなりますが、住み慣れた環境から移ったばかりの時は、子犬も緊張状態が続いています。

ペット保険のアニコムがまとめた「家庭どうぶつ白書2014」では、下痢・嘔吐・食欲不振といった体調不良を起こす確率が、新たに迎え入れた2~3日後がピークであることがまとめられています。

寝てばかりで病気なんじゃ!?と不安になるかもしれませんが、子犬の平均睡眠時間は18時間程度です。起きている時間の方が短いくらいなので問題ありません。とにかく子犬が慣れて、自ら寝床や犬小屋から出てくるまではそっとしてあげましょう。

 

柴犬の飼い方「しつけ」で気を付けたい3つの鉄則

ここでは柴犬を飼う上で重要になってくる「しつけ」について、特に重要となるポイントを3つに分けてご紹介します。

 

1、柴犬のしつけは生後3か月から始める

柴犬の飼い方(しつけ)で気を付けたいことは上記の3つです。柴犬以外にも共通して言えることですが、柴犬のしつけにおいて1つ目・2つ目がかなり重要です。「柴犬の性格」でも解説しましたが、柴犬は頑固な面を持っています。

その為、生後3カ月を目途に共同生活をしていく上でのルールやしつけをしていきます。「子犬の内からしつけるなんて可哀そう…」と思う方もいるかもしれませんが、しつけをせずに大人になった柴犬をしつけるのは、トレーナーでも簡単にはいきません。

柴犬は飼い主に従順ですが、一定の距離感を持っていてベタベタするのは好みません。「仰向けに寝かせてお腹を触る」・「歯磨き」・「ブラッシング」などは、特に早い時期からしつけていきましょう。生後3カ月以降の子を迎える場合は4日目からしつけを始めましょう。

 

2、柴犬のしつけは家族で一貫した態度で接する

しつけは家族で一貫した態度で行う必要があります。あなたが「ダメ」と教えていることを家族が同じように「ダメ」と言えないと、柴犬は混乱してしまいます。大事なことなので何度も書きますが、柴犬は頑固です。

頭が良いので色々と覚えますが、一度誤って覚えてしまうと、正しく教育し直すのは大変です。これは「上下関係」も共通しています。柴犬があなたを自分よりも立場が下だと覚えてしまうと、しつけのトレーニングもいう事を聞いてくれません。

 

3、柴犬の飼い方では「主従関係(上下関係)」が重要

「ケージから出たい」・「散歩に行きたい」・「お腹が減った」など、仕草や鳴き声で要求してきますが、毎回要求に応えていると、「自分は偉いから要求を聞け!」と勘違いしてしまいます。人間の生活を優先してください。

 

柴犬の「室内(屋内)飼い」・「外(屋外)飼い」で気を付けることってある?

最近では柴犬を室内飼いする人も増えてきました。ここでは柴犬を「室内(屋内)飼い」・「外(屋外)飼い」する際、それぞれで気を付けたい点をまとめました。

 

柴犬を「室内(屋内)飼い」する時の注意点

  • 人間の食べ物を与えない
  • 家族よりも先に餌を与えない
  • 家族が座るソファに座らせない
  • 留守中の熱中症に注意

上記はあくまで一例ですが、犬は室内飼いした方が長生きすると言われています。ただ、予期せぬリスクは室内の方が多いです。例えば、出しっぱなしになっていたチョコレートや、人間用の薬、ネギ類が入ったスープなどの誤食。

室内飼いにすると、犬との距離が近くなるので色々な仕草に気が付きます。お腹が減って鳴いたからといって、人間よりも先に与えると主従関係が崩れて、しつけが難しくなります。ソファーにも座らせず、床に座らせましょう。

夏場の外出時は熱中症にも注意が必要です。柴犬は愛玩犬と比べれば暑さや寒さに強いですが、最近の住宅は気密性が高く、日中は高温になるのでお水だけでなく、室温も管理してあげた方が良いです。

その他にも階段や段差からの落下や、誤飲や家電のコードをかじって感電など、外では起こりえないようなトラブルがあります。

 

柴犬を「外(屋外)飼い」する時の注意点

  • 外飼いはフィラリア(蚊)やノミ・ダニなどの感染症に注意
  • 犬小屋の場所を季節で変えてあげる
  • 首輪のたるみなど、脱走の危険性
  • 構って貰えないストレス

柴犬を外飼いするにあたっては、取り急ぎワクチン接種が一通り終わってからにしましょう。蚊に刺されると感染するリスクがあるフィラリアは、命に係わる危険な病気です。蚊が繁殖するような環境(池や水たまりなど)が近くにないかも重要です。

柴犬は暑さや寒さに強いですが、夏場は常に新鮮な水を飲める環境を作ってあげましょう。場合によっては犬小屋を日陰に移してあげましょう。逆に冬場は日の当たる場所に移してあげると日光浴させてあげましょう。

庭で飼う場合、野良猫の散歩コースになっていなことも重要です。野良猫には高確率でノミやダニが寄生していて、散歩ついでにドッグフードを食べて、ノミやダニを起こしていくこともあります。

柴犬は飼い主とも一定の距離を持ちますが、「犬」という動物は本来群れで行動します。実際、「一緒に育った子を1匹だけ隔離して観察したところ、ストレスを表す行動をとった」という研究結果もあります。

 

柴犬の飼い方「散歩」の距離・時間は?いつから始める?

柴犬を飼う上で、散歩は欠かせません。トイレを家の中でできる子であっても、散歩は必ず毎日連れていく必要があります。ここでは散歩の目安やデビュー時期、注意点などをまとめました。

柴犬は室内飼いの子であっても散歩に行くようになると、外でトイレをするようになります。そして室内でトイレをしなくなる子が多いです。結果として大雨や台風の日も散歩に連れていかなければいけなくなります。

室内飼いの場合、散歩に行く前に室内でトイレを済ませるなど、室内トイレを継続させると、万が一散歩に行けない日も安心です。

 

柴犬の散歩時間・距離の「目安」はどれくらい?

  • 1日1時間(朝晩30分ずつ)
  • 体重(㎏)×㎞

成犬なら「1日1時間」を目安にします。朝晩で分けても大丈夫です。または「体重×㎞」というのも目安として使えます。例えば体重10㎏の子なら1日10㎞です。これらは目安であって、一番大切なのは毎日連れていくことです。

散歩から帰ってきても走り回っていたりしている場合は、散歩時に軽く走らせてあげたり、公園などでボール遊びを取り入れてあげましょう。柴犬の疲労度を見ながら時間や距離を調節してあげて下さい。

散歩は運動量だけでなく、柴犬の探求心を満足させる効果もあります。たまに自転車で散歩させている人を見ますが、一緒に歩いてあげて下さい。散歩コースを変えるのも、探求心を満たすのに効果的です。

 

柴犬のお散歩デビュー!いつから始める?

柴犬のお散歩デビューは一通りのワクチン接種が済んでからにしましょう。感染症を防ぐ為です。1回打って終わりではないので、獣医からOKが出てからにしましょう。最初の内は時間や距離を少なめにし、生後5カ月を目途に少しずつ増やしていきましょう。

 

柴犬の散歩で注意すべきは「リーダーウォーク」

リーダーウォークの練習
  1. 柴犬が横にくるようにリードを短く持つ
  2. 飼い主より先に歩こうとしたら逆方向にリードを引く
  3. たまに止まって犬が先に行ってしまうようならリードを引く

散歩のデビュー前は庭や家の中で「リーダーウォーク」を練習しておきましょう。リーダーウォークは柴犬が好きかってに歩くのではなく、あなたの横を歩かせる方法です。柴犬と主従関係を築く上でも重要なポイントになります。

また、柴犬は頑固な部分があるので、散歩していていきなり立ち止まったり、方向転換したりする子がいます。人通りや自転車の行き来が多い道だと、思わぬ事故にもつながるので、散歩に行く前に習得しておきましょう。

 

柴犬は「多頭飼い」はできる?多頭飼育する時の5の注意点

一言に多頭飼いといっても、「柴犬同士」なのか、「先住犬と交配犬の性別」など様々な要因で変わります。柴犬は多頭飼い出来ますが、いくつか注意事項もあるのでご紹介します。

 

1、「一番偉いのは飼い主である」ことを徹底する

犬が何頭になっても、偉いのは飼い主であることを徹底します。例えば、後輩犬のしつけが不十分なまま散歩に行き、先住犬はリーダーウォークしているのに後輩犬が好きかってに歩いていると、先住犬まで混乱してしまいます。

何頭に増えても、1頭1頭と主従関係を徹底し、先住犬に課してきたルールを後輩犬にも徹底させなければいけません。柴犬に限った話ではなく、犬を多頭飼いする上でのポイントです。これは2頭目が柴犬であろうと、他の犬種であろうと鉄則です。

 

2、必ず先住犬を優先する

こちらも柴犬に限った話ではありません。柴犬は狼に近く、上下関係を特に強く意識します。気を付けて欲しいのは、「後輩犬を可愛がり過ぎないこと」です。食事や散歩の準備・スキンシップでも必ず先住犬からやってあげましょう。

これが出来ないと、先住犬の中でストレスとなり飼い主の手を噛んだり、後輩犬に暴力的になるといった、問題行動の原因になります。

 

3、それぞれの縄張りを確保してあげる

柴犬は他の犬種と比べると特に縄張り意識が強いです。ケージでも犬小屋でもなんでも良いですが、必ず1頭に1箇所用意してあげて下さい。また、お互いがお互いの縄張りに入らない工夫もしてあげましょう。

 

4、犬同士のケンカは仲裁しない

どちらかが極端にやられてしまったり、流血するようなことがなければ、犬同士の事に人間が手を出す必要はありません。基本的には犬同士が上下関係を決めるので、どちらかが負けを認めれば、大ケガをするほどの喧嘩にはなりません。

 

5、つがいで飼う場合は必ず去勢・避妊をする

これも柴犬に限った話ではありません。犬種が違えど、つがいで飼えば犬同士は交配します。もちろん、子供も全て面倒を見切れるのであれば問題ありません。里親を募集するくらいなら必ず去勢・避妊をして下さい。生き物を飼う上での最低限のルールです。

 

柴犬にお留守番はできる?注意点は?

柴犬は「自分の時間」を必要とする犬種なので、長時間のお留守番も問題ありません。ただ、お留守番の前はたっぷりと散歩をしてあげましょう。室内飼いの場合はケージに入れておくと安心です。

ケージが無い場合、誤飲や誤食を避ける為にも掃除を徹底する必要があります。家電のコード類も子犬は面白がってかじるので注意が必要です。まずは短時間から慣らしていきましょう。

 

抜け毛などの柴犬のお手入れ

柴犬は洋犬と比べてお手入れが楽です。カットやサロン通いは不要で、ブラッシングだけで十分です。とは言っても、外飼いだと換毛期(春と秋)、室内飼いの場合は1年を通して大量の抜け毛が出ます。

特に多いのは「冬の寒さから守る為の毛」が抜ける春から夏場です。ブラッシングが不十分だと毛玉になってしまったり、血行が悪くなり皮膚疾患などの原因になります。室内飼いだと部屋中が抜け毛だらけになります。

「スリッカーブラシ」や「ピンブラシ」の他に、大量の抜け毛対策ができる「ファーミネーター」もおすすめです。抜け毛の量に応じて使い分けてあげましょう。基本的には毎日、スキンシップを兼ねてブラッシングしてあげて下さい。

その時に皮膚や体臭・口臭など異変が無いかもチェックしてあげましょう。ただ、どれだけ対策をしても、室内飼いなら床やじゅうたんに抜け毛が付きます。こればかりは柴犬と暮らす以上、避けては通れません。