ここでは柴犬の平均寿命やギネス記録、柴犬に長生きして貰う為のポイントなどをまとめました。
これから柴犬を迎える方、既に柴犬と暮らしている方も参考にしてみて下さい。
目次
【長生き?】柴犬の平均寿命
犬種 | 平均寿命 |
---|---|
柴犬(小~中型) | 12~15歳 |
ビーグル(小~中型) | 12~15歳 |
フレンチブルドッグ(小~中型) | 10~12歳 |
ミディアムプードル(中型) | 12~15歳 |
コーギー(中型) | 12~14歳 |
柴犬の平均寿命は12~15歳です。ペット保険のアニコム損保が2016年に発表した資料によると、柴犬は14.5歳で4番目に長生きする犬種として紹介されています。日本古来の犬種であり、日本の風土に合っているのも平均寿命を延ばす理由かもしれませんね。
この資料の中では、中型犬の中では最も長生きする犬種という結果になっています。体重10~20kgのミックス犬が10位で13.9歳となっているので、中型の純血種としては長生きする犬種と言って良いでしょう。
同様に少し古いですが2013年のAmerican Kennel Club® (AKC)が発表した資料でも柴犬の平均寿命は12~15歳となっています。因みに、柴犬は世界的にも古い犬種で、縄文時代の遺跡からも柴犬の祖先である縄文柴の骨が見つかっています。(現在AKCのページは削除されています)
人工的に作出された洋犬とは違い、DNA的にも狼に近い犬種であることが分かっています。その為、直接命に係わるような遺伝疾患が少なく、長生きする犬種と言えます。長生きする分、白内障などの眼病や痴呆など加齢に伴って出てくる病気には注意が必要です。
【ギネスは?】柴犬の長寿記録
日本の犬でギネスの長寿記録をもった子がいます。栃木県のプースケという子で、純血ではないんですが柴犬と雑種のミックスで26年9カ月という長寿でした。プースケが凄いのは22歳の時に事故に合い、大手術を経てその後も3年以上生きた点です。
やはり歳相応に目や耳が悪くなっていたそうですが、さすがギネスの長寿記録を持つだけあって生命力を持っていますね。ちなみにプースケの記録は2018年現在でもギネスの長寿記録のトップ10に入っています。
当サイトが調べた限り、純血の柴犬でいくと最高齢は21歳39日のワカという子です。ワカちゃんのオーナーが残したブログ(柴犬ワカ21歳!)では、長生きのコツなどもまとめられているので参考にしてみて下さい。
柴犬の年齢を人に換算すると?
柴犬の月齢・年齢 | 人に換算 |
---|---|
1カ月 | 1歳 |
2カ月 | 3歳 |
3カ月 | 5歳 |
6カ月 | 9歳 |
9カ月 | 13歳 |
12カ月(1歳) | 17歳 |
18カ月(1歳半) | 20歳 |
2歳 | 24歳 |
3歳 | 29歳 |
4歳 | 34歳 |
5歳 | 39歳 |
6歳 | 44歳 |
7歳 | 49歳 |
8歳 | 54歳 |
9歳 | 59歳 |
10歳 | 64歳 |
11歳 | 69歳 |
12歳 | 74歳 |
13歳 | 79歳 |
14歳 | 84歳 |
15歳 | 89歳 |
16歳 | 94歳 |
17歳 | 99歳 |
18歳 | 104歳 |
19歳 | 109歳 |
20歳 | 114歳 |
柴犬に限らず、「2歳が人間の24歳」という計算は小型犬でも大型犬でも同じです。その後の中年期・高齢期に関しては小型・中型・大型で多少差があります。柴犬を含む中型犬は、7歳頃から中年(人間でいうアラフォー)という考えです。
11歳以降はシニア期に入ります。ただ、当然個体差があります。13歳でも元気な子もいればその逆のパターンもあります。先に紹介した長寿さんたちを人間に換算すると、プースケは144歳・ワカは119歳ということになります。
柴犬の寿命を伸ばす4つのポイント
先に紹介した長寿さんのオーナーはブログやインタビューで次の4つが大切だとしています。当時は当サイトで紹介するような無添加ドッグフードは無かったこともあるのか、餌やサプリなどには特別気を使っていなかったようです。
1、ストレスを溜めない
「ストレスを溜めない」というのは良く聞きますね、難しく考えることはありません。散歩は運動量だけでなく、犬の探求心を満足させる効果もあります。なので、自転車でパパッと済ませるのではなく、毎日十分な散歩時間を作ってあげましょう。
また、庭で飼うなら犬小屋につなぐだけではなく、画像のように庭の広さに応じてある程度行動できる範囲を広げてあげるなども良いでしょう。換毛期のブラッシングを怠らないとか、なんでも良いです。
「コレ」といったものはありません。愛犬がどうしたら喜ぶ(ストレス発散)かな?何をしたら嫌がるかな?といったことを考えてあげて下さい。
2、歯磨きをする
犬は歳を重ねるごとに歯周病の発症率が上がります。柴犬は他の犬種と比べても長生きする傾向にあるので、できれば小さい内から歯磨きを習慣づけましょう。シニアになり、歯周病になってから歯磨きをしようとしてもまずさせてくれません。
犬はあまり咀嚼しないので、歯がなくてもご飯を食べられます。ただ、抜歯するとなれば全身麻酔です。当然、体にも負担がかかるので高齢になると治療できないこともあります。
歯周病になると痛みから食欲が落ちる子もいます。歯磨きが難しい場合、「歯磨きガム」なども検討して、口内環境を清潔に保ちましょう。
3、太らせない
よく「肥満は万病の元」と言いますが、これは犬も同じことが言えます。毎回「ハァハァ」と息切れするまで散歩をする必要はありませんが、適度に散歩をしましょう。食べすぎてしまう子には食事量の調整も必要です。
ちなみにギネス記録を持っているプースケは「おやつ」や「人間用のケーキ」なんかも食べていたそうです。基本的におやつや人間用の食べ物は、犬の健康にはNGとされているんですが、分からないものですね。
ただ、肥満になると発症率が上がる病気は少なくありません。体型や体重を管理しつつ、(おすすめは出来ませんが)たまに美味しいもおやつをあげるのもコツなのかもしれませんね。
4、定期健診を受ける
「日ごろからスキンシップをしながら、何か異変があったらかかりつけの病院に相談する」というのは、どのオーナーも気を付けていたようです。ただ、素人では分からない病気もあります。定期検診で早期発見・治療は長生きさせるポイントになります。
21歳まで生きたワカちゃんは「特別体が強かった訳ではなく、病気もした」とブログで書かれています。病院嫌いな子にとってはストレスにもなりますが、やはり検査は大切です。特に柴犬で中年期にあたる6~7歳頃になったら定期健診をおすすめします。